神経を切断すると、筋肉の収縮を止めることができます。筋肉は収縮しないと次第にやせ細ってきます。骨折した時にギプスを巻いて脚や腕を固定していると、次第に脚や腕が細くなるのはこのためです。神経切断術では下腿後面の3つの太い筋肉のうちの一つの筋肉の神経を切断します。2つ以上の神経を切断すると、つま先立ちの力が著しく弱くなって、歩行に支障をきたす危険があります。下腿の内側が膨らんでいるタイプ(子持ちシシャモのような形)では内側の腓腹筋の神経を切断します。下腿の外側が張り出しているタイプでは外側の腓腹筋かヒラメ筋の神経を切断します。
神経を切断するには膝の裏側のシワに沿って1.5〜2pの皮膚切開を加えます。手術は両側で1時間もかかりません。術後は膝裏の切開部にわずかな痛みを感じますが、術直後から歩くことができます。下腿の腫れは全くありません。神経が切断された筋肉は力こぶを作ろうとしても力こぶができません。筋肉は術後3から6ヵ月の間にどんどん細くなっていきます。平均して30%減少し、下腿周径は最大3p細くなります。正しい神経を切断すれば、歩行障害の危険はありません。 |