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[02] 流行りの顔>>


施術前
施術後




■施術前

【本人の希望】
彫りの深い西洋人のような目・顔になりたいと希望しています。
術前評価
術前、蒙古襞のある末広型の二重があります。開瞼力は十分であり、眼瞼下垂は見られません。鼻根部、目と目の間の鼻筋が通っていません。蒙古襞もあるため、鼻の低さと目と目の距離感が強調されています。横顔では鼻根部が低すぎると言うほど低くはありません。正面像で鼻が低く見えるのはやはり蒙古襞の存在によって強調されているからでしょう。鼻根部に対して眉間は張り出しているほうです。額は丸みがなく、平坦で中央に凹みもあり、斜めに傾斜しています。


● 埋没法(2針固定)
● 目頭切開
● 隆鼻プロテーゼ


西洋人のような彫りの深い顔になりたいという希望は時々見受けられますが、かなり特殊なものです。最初から一度に全ての手術をすることは可能ですが、大胆な変化になり、後に元に戻したいといって修正を希望されることがありますので、最初は涙丘を完全に露出させるようにZ形成による目頭切開埋没法2針固定を施行しました。また、シリコンプロテーゼによるも隆鼻術も施行しました。





■施術後1

内側に埋没法を追加した3ヵ月後。外側から内側まで同じ幅の平行型の重瞼ができています。蒙古襞が取れ、鼻筋も高くなったおかげで、目と目の距離感が縮まり、顔が引き締まりました。しかし、西洋人のような彫りの深い目にはなっていません。
目がしっかりと奥に入った彫りの深い顔になりたいという本人の希望が明確になりましたので、これまで埋没法で作ってあった平行型の重瞼をしっかり癒着させるために全切開法を予定しました。さらに、目の彫りを深くするために、前額部の輪郭形成術と隆鼻術鼻中隔延長術を予定しました。

● 全切開法(重瞼術)
重瞼線の内側を中央と同じ高さに固定するには1針固定ではなく、2針固定が適しています。しかし、2針固定を行っても次第に内側の重瞼は浅くなり、幅が狭くなってきます。全切開法を用いて幅広く固定した重瞼は浅くなったり狭くなったりする心配がありません。その時は、全切開術によって重瞼線を作成するのがよいでしょう。最初から全切開法をするはもちろん可能ですが、内側を広くした重瞼が不自然に見えるからといって修正を希望されることがありますので、一度は埋没法を用いて慎重にするのは賢明です。目の開きは十分大きいので、眼瞼下垂修正(挙筋腱膜前転術)は必要ありません。

● 隆鼻術(肋軟骨移植)
● 鼻中隔延長術(肋軟骨移植)

額や眉間と同じくらいの高さになってもいいから、鼻根部をできるだけ高くしたいという希望がありました。これは、ギリシャの彫刻に見られるような特徴的な鼻です。いくら、西洋人の顔といってもそれでは特殊すぎます。そこで、眉間の高さよりは若干低めですが、鼻根部をできるだけ高くすることにしました。鼻背の隆鼻には通常シリコンプロテーゼを用います。しかし、非常に厚いプロテーゼは時間が経つにつれて皮膜拘縮を起こして輪郭が浮き出てきます。そこで、鼻背の隆鼻に自家組織である肋軟骨を用いることにしました。自家組織であれば、将来皮膜拘縮の心配はありません。

西洋人のような彫りの深い目元にするため、できるだけ鼻根部を高くすることになりました、鼻尖部もそれに併せて高く長くしなければ、西洋人風の顔貌とバランスが取れません。鼻尖を高くしながらアップノーズにならないために、鼻中隔延長術を行う必要があります。最大限に鼻を延長するため、これにも肋軟骨を用いることにしました。

● 前額骨セメント
眉間と眼窩上縁の張り出しは元々強いほうですが、西洋人のような彫りの深い目元になるには十分ではありません。眼窩上縁や眉間部を前方に出す必要があります。額を横から見てみると、まるみがなく、眉間部から上方に向かうにつれて後方に傾斜しています。眉間や眼窩上縁だけを膨らませると、この傾斜がますます強くなります。そこで、後ろに傾いた額全体を膨らまして垂直な角度に変え、額の凹みもやや丸みを持たせながら修正することにしました。額の輪郭というのは3次元的な曲面で構成されますので、術者も患者も術前に仕上がりを認識するのが容易ではありません。そこで、吸収の非常に早いヒアルロン酸(数日で完全吸収)や生理食塩水を額に注入して本人の顔で実際にシミュレーションを行い、希望する輪郭を確認しました。3度にわたるシミュレーションの後に、骨セメントを用いて前額部の輪郭形成を行いました。皮膚切開は、傷痕が目立たないように、毛髪のつむじより後方の頭皮毛髪内に加えることにしました。





■施術後2





西洋人の二重は広くて平行型と思いこんでいる人が多いと思いますが、実際には決して幅広い二重ではありません。日本人に見られる目頭の蒙古襞はありません。そのため、目頭側(内側)でも二重が隠れることはなく、しっかりと平行型になっています。また、涙丘とよばれる目の内側端のピンクの結膜が完全に見えています。

西洋人のような目になりたいと希望して、大げさな目頭切開全切開式重瞼術を施術して作った幅の広い平行型の二重まぶたを見かけますが、西洋人の目元にはとても見えません。西洋人の目は眼球に対して目の上の骨(眼窩上縁)や鼻根部が随分前方に張り出しています。そのため、目に深みがあります。この立体的な位置関係を無視して、西洋人の目元を平面的に捉えた特徴が、幅広の平行型の二重眼瞼と言うことになりますが、これでは彫りの深い目にはなりません。

もう一つ、西洋人は眼瞼を持ち上げる力(開瞼力)が強く、眼と眉毛が近いという特徴があります。そのため、しっかりと目を見開いた時には二重が狭くなります。

西洋人のような目元になるには、以下の条件が必要です。眼球に対して目の上の骨(眼窩上縁)がかなり前方に張り出している。鼻背が非常に高い。開瞼力が強い(眼瞼下垂ではいけません)。平行型の二重。蒙古襞がない。





鼻筋を高くする時の留意点?

鼻の高さには個人の好みがあると思います。鼻根部(鼻の付け根、目と目の間の位置)が高いと、鼻筋が通って正面で見た時に目と目の間の距離感が引き締まった顔になります。しかし、側面や斜めから見た時の鼻の高さも大切です。いくら引き締まった顔になるからといって、鼻根部は高ければ高いほどいいというものではありません。自然で美しい鼻というのは、おでこから鼻根部にむかって一度低くなり、再度鼻根部から鼻尖に向かって高くなっていく、このスロープが大切です。何o高いからいいというものではなく、どの角度でどのようなカーブを描いて伸びているのかが重要なポイントです。

鼻筋が高すぎると美しさを損ないます。

鼻根部を高くし過ぎると、鼻背のスロープは垂直に近づき、美しい鼻の角度が損なわれます。そして、相対的に鼻先が低く見えるようになります。西洋人のような彫りの深い顔にするため、鼻根部を高くするなら、それ以上に鼻尖も高くしてバランスを取る必要があります。西洋人の鼻は日本人の鼻に比べて、鼻根が高く、鼻尖もそれ以上に高く、また鼻全体が長いという特徴があります。

L型のプロテーゼの効果と欠点

横顔で美しい鼻の輪郭をつくるためには、鼻根部だけでなく鼻尖部も高くする必要があります。一般的に用いられているL型のプロテーゼでは鼻根部と共に鼻尖部も持ち上げるようにデザインされています。しかしL型のプロテーゼで鼻尖を高くしようとすると、鼻尖は前に押し出される同時に上方(頭側)に持ち上げられて、いわゆるアップノーズになります。鼻先が下にたれたタイプの鼻にとってこれは好都合ですが、元々短い鼻は一層短くなります。これが、L型のプロテーゼを用いることの欠点です。




美しい額の輪郭

顔の美しさを捉えるにあたって、額の輪郭はあまり認識されていません。丸みのあるは額は女性的であり、平坦な輪郭は男性的であるというように、額の輪郭は性別を特徴づける大切なポイントです。眉間が前に張り出していて、額の中央から上にかけて、後ろに倒れている額はいかつい印象があります。この角度や丸みの好みは個人によって異なりますが、後ろに傾いているよりも、垂直に立ち上がった額のほうが美しく見えます。

額の輪郭形成術

シリコンプロテーゼを用いた額の輪郭形成術は、プロテーゼの周りにできる被膜拘縮のために、必ずプロテーゼの辺縁が浮き上がってきます。わずかな膨らみを作るだけなら、歯磨き粉のようなペースト状の人工骨(ハイドロキシアパタイト)を使用することができます。ハイドロキシアパタイトというのは骨の無機質成分であるカルシウムです。骨との親和性が非常に高く、骨と癒合してずれることはありません。生体親和性が高いため、皮膜拘縮の心配もありません。この人工骨ペーストを2pほどの皮膚切開から額の骨の上に挿入し、外から手で押しながら形を整えます。成形が終わって10分ほど待っているとペーストは骨のように硬くなります。小切開から人工骨を流し込む方法は、額中央部の凹みを丸く膨らませたい、あるいは、眉間をわずかに前に張り出したいといった単純な輪郭形成に適しています。しかし、眉間部を何o高くして額の上方を何o高くといった正確な工作を必要とする額の輪郭形成は手探りではなく、頭皮を切開して前頭骨を直接見ながら行います。この時の材料は整形外科や脳外科で一般的に使われている骨セメントや先ほどの人工骨(ハイドロキシアパタイト)ペーストを使用します。側頭部や後頭部の頭髪は下に向かって生えていますので、毛流を横切るような傷跡には毛髪が被さって見えることがありません。前頭骨を展開するための頭皮切開は頭頂部のつむじより後ろにおいています。

術前シミュレーション

額の輪郭というのは3次元的な曲面で構成されますので、その形を性格に認識するのは容易ではありません。患者様の希望されている形と術者が想像する形が一致しているものかどうか、言葉で伝えることはほとんど不可能です。ヴェリテクリニックでは3次元画像によるコンピューターシミュレーションが可能です。しかし、これを用いても3次元的曲面の変化によってどのような顔貌になるのかを正確には把握できません。そこで、吸収が非常に早いヒアルロン酸を額に注入して膨らまし、希望する額の輪郭を実際に作ってみます。こうすることによって、目指す輪郭像を術者と患者様の間で本当に共有することが可能になります。超短期プチ整形では、1週間以内で元に戻ります。もっと短期の回復を希望される方には生理食塩水を用います。注入は眉毛のところで額の知覚神経をブロックすれば、注入の痛みはありません。患者様の納得できるまで、シミュレーションを繰り返すこともあります。希望する輪郭が決まりましたら、額のどの部分を何o膨らますという設計図を作成して、最終的な手術に望みます。超短期プチ整形は額だけでなく、隆鼻・顎プロテーゼ・頬の脂肪注入・シワの注入両方といった治療のシミュレーションにも応用できます。



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